はじめに

2025年、多くのネット証券で「多要素認証(MFA)」の設定が義務化されています。
これまでは任意だったセキュリティ設定が、未設定だとログインすらできない状況になりつつあります。
この記事では、主要ネット証券5社の〆切情報と初心者向けの設定手順を一挙に解説します。
「まだやってない」という方は、今すぐ確認・設定を!
🔐 多要素認証って何?なぜ今すぐ設定が必要?
多要素認証とは、ID・パスワードに加えて、もう1つの要素(例:認証コードや生体情報など)を用いてログインするセキュリティ対策です。
これにより、不正アクセスや乗っ取りリスクを大きく減らせます。
金融庁の指導もあり、2025年以降は多くの証券会社が義務化を進めています。
📆 主要ネット証券5社の〆切と設定
証券会社 | 〆切 | 設定 | 〆切後 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 2025年5月30日 | ①デバイス認証 ②FIDO(スマホ認証) | ログインができなくなる可能性 |
楽天証券 | 2025年5月31日 | ①登録メールアドレスの確認・最新化 ②登録電話番号の確認・最新化 ③「ログイン追加認証」の設定 | ログイン不可 |
マネックス証券 | 2025年5月29日 | ①メールを使った認証 ②SMS認証登録または③認証アプリ登録 | メール認証をしないと順次ログインができなくなる可能性 |
三菱UFJeスマート証券 | 2025年5月26日 | ①認証メールアドレスまたは②認証アプリの登録 | 順次ログイン不可 |
松井証券 | 2025年5月29日 | ①電話番号認証の設定 | 順次ログイン不可 |
🛠 各社の設定手順
🟦 SBI証券
①デバイス認証
- ログイン後、「お客さま情報 設定」→「お客さま情報 設定・変更」→「各種サービス」→「デバイス認証サービス」の「お申し込み」→「利用申込を行う」
- 登録しているメールアドレスの中から通知用に使いたいメールアドレスを選択し、取引パスワードを入力後「申込」
- Eメールに記載された確認コードを入力し、「登録」
- 次回ログイン時、デバイス登録が可能
②FIDO(スマホ認証)
- FIDO(スマホ認証)の利用には、SBI証券スマートアプリのインストール
- FIDO(スマホ認証)対応アプリでログイン→「FIDO(スマホ認証)を設定する」→後続のスマートアプリの初期設定(認証登録)
- ユーザーネームとログインパスワードを入力し、「次へ」
- 登録メールアドレスと取引パスワードを入力し「送信」
- 入力したメールアドレスへ6桁の認証コードを入力して、「認証方法の選択」
- 認証コードを入力した後、承認方法の選択
- 選択した承認方法に応じて、生体認証・パスコードの登録
- スマートアプリの初期設定(認証登録)完了
🟥 楽天証券
①登録メールアドレスの確認・最新化
②登録電話番号の確認・最新化
③「ログイン追加認証」の設定
- ログイン後、「マイメニュー」→「セキュリティ設定」→「ログイン追加認証」→「設定変更」
- 利用するに設定する場合は登録済メインメールアドレスに認証コードを送信
- 同時に認証コード選択の画面になるので、受信したメールに記載されている認証コードの画像を順番通りに選択し認証すると、設定変更完了
🟨 マネックス証券
①メールを使った認証(②SMSまたは③認証アプリを使った認証が未設定の場合)
- ログイン後「メニュー」→「保有残高・口座管理」→「お客様情報 確認・変更」→「登録情報照会」
- 「変更/認証するメールアドレス」に変更後のメールアドレスを入力→取引パスワードを入力→「③実行する」
- メールアドレス認証 完了の画面
②SMS認証
- ログイン後、メニュー→「保有残高・口座管理」→「お客様情報 確認・変更」→「登録情報照会」
- 「二要素認証設定」の「登録」
- 「SMS(ショートメッセージ)認証」→ワンタイムパスワードを有効にする利用対象のチェックを「利用する」→「次へ」
- 携帯電話番号認証→「送信する」
- ⑥ SMSにて送信された6桁のワンタイムパスワードを「ワンタイムパスワード」フォーム入力し、取引パスワードを入力後、「実行する」
- SMS認証利用登録完了の画面
③認証アプリを利用ログインIDとログインパスワード入力ログインIDとログインパスワード入力
- スマートフォン端末に「Google Authenticator」または「Microsoft Authenticator」の認証アプリをインストール
- ログイン後、「お客様情報確認・変更」→「二要素認証設定」の「登録」
- 「認証アプリ」を選択し、ワンタイムパスワードを有効にする利用対象のチェックを「利用する」→「次へ」
- QRコードと32文字の英数字から成る「手入力用認証コード」が表示
- スマートフォンで認証アプリを起動し、コード入力画面を表示
- 認証アプリのコード入力画面で任意のアカウント名を入力し、32文字の英数字から成る「手入力用認証コード」をコピーして貼り付け
- 認証アプリに入力した任意のアカウント名で項目が追加
- 「取引パスワード」のフォームに取引パスワードを入力→「ワンタイムパスワード」のフォームに認証アプリ上に表示されている6桁の数字を入力→「認証アプリを有効化する」
- スマートフォン端末からの利用登録手順は完了
🟧 三菱UFJeスマート証券証券
①認証メールアドレス
- ログイン後、「設定申込」→「お客様基本情報」→「セキュリティ設定」→認証メールアドレス「登録する」
- 出金パスワードを入力→「次へ」
- 認証メール入力→ログインパスワードを入力→「次へ」
- メールを開いて「このメールアドレスで認証」
- 戻って「受信した認証メールを確認しました」
②認証アプリの登録
- ログイン後、「設定申込」→「お客様基本情報」→「セキュリティ設定」→認証アプリ「登録する」
- 出金パスワードを入力→「次へ」
- メールを開いてワンタイム認証コードを確認し入力→「次へ」→アプリのダウンロード
- アプリを開いて、プッシュ通知アプリの登録
🟩 松井証券
①電話番号認証
- ログイン後、「口座管理」→「セキュリティ設定」
- 取引暗証番号を入力し、「認証する」
- セキュリティ設定画面の下部にある「多要素認証設定」にある「変更する」
- 「電話番号認証を利用」→「確認する」→「変更・依頼する」
📱 スマホ紛失・機種変更前の注意点
- 認証アプリの「バックアップコード」を必ず控えておく
- 予備のメールアドレスや電話番号を登録
- カスタマーサポート連絡先をメモしておく
✅ まとめ:資産を守るための最前線は「あなたの設定」

💡「あとでやる」は命取り。
セキュリティ対策は投資の第一歩です。〆切前に設定して、安心して資産運用を続けましょう!
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